イリヤ | 色々な大人の事情でこっちに会場があってねー。 |
桜 | は、はあ。 |
イリヤ | えーっと・・・・・・ほら、アレ。 |
桜 | ・・・・・・! あ、あれってイリヤさん! |
イリヤ | それではご紹介いたします。 |
桜 |
え、あ、はい。
えと・・・・・・それは絶望の象徴であり、黒き太陽を生み出す破壊の権化。 大地を抉り、風を食らい、光を没する最強のサーヴァント! |
イリヤ | ノン・アホ毛。そしてSS内ではしっとに燃えるマスクマン! その名は! |
黒セイバー | ・・・・・・・・・・ |
桜 | あ、あの。自己紹介していただけませんでしょうか・・・・・・ |
黒セイバー | 見れば判るであろう、その目は節穴か、桜。 |
桜 | あぅぅぅぅ。イリヤさん、セイバーさんが怖い。 |
イリヤ | ほら、このサイトは文章サイトなんだからお客さんには見た目でわからないでしょう? 面倒でもしっかり自己紹介してちょうだい。 |
黒セイバー | ではこの左にあるものは何だ。 |
イリヤ | あー、そういうのは触れないのがお約束なのに・・・・・・シンジはどうでもいいけど。 |
黒セイバー | 私は肉をこのタレに漬けて食す作業に忙しい。桜、貴方が私の分をこなせ。 |
桜 |
は、はい!
ぅぅぅ、唯一黒くなってもアドバンテージが完璧に奪えない相手です・・・・・・
漢字が間違ってて正しいのに突っ込みがいれられません。
えっと、セイバーさんがアヴェンジャーに侵食された姿、黒セイバーさんです。 タイガーコロシアムでは『セイバーオルタ』という事になってましたね。 |
イリヤ | 実は後ろに他の黒軍団が肉祭りしてるんだけど、 マトモに喋れるのがそもそも少ないから黒セイバーには代表、 という形で喋ってもらってるわ。 |
イリヤ | んで、行き成り質問なんだけど、『セイバーオルタ』の『オルタ』ってどういう意味? |
黒セイバー | ・・・・・・それに答えれば焼肉の邪魔はせぬな。 |
イリヤ | うーん、後1〜2個質問すると思うけど。 |
黒セイバー | ならば他を当たれ。 |
イリヤ | デザート出すわよ。めちゃくちゃ濃いポテチとか、むちゃくちゃ甘いキャラメルとか。 |
黒セイバー | オルタ、とはオルタナティブの略称、英語だ。綴りは『alternative』。 意味的には『もう一つの』『代替の』といった本来のものとは別にあるもう一つ、という意味合いとなる。 つまり通常のセイバーに対する『もう一人の』セイバー、二面性の事を指している。 |
桜 | 安い報酬でペラペラと話し始めましたよこの人! |
イリヤ | まあ結局セイバーだから食に対する執念は同じね。で、ちなみにそれって公式設定? |
黒セイバー | いや、これの書き手が勝手に調べて勝手に決め付けただけだ。 |
イリヤ | 何よ、いい加減ね。まあどこ調べても判らなかったから英語の意味か引き出したんでしょーけど。 |
桜 | 純粋な良い子は安易に信じないようしてくださいね♪ |
イリヤ | いや、ヲタに良い子とかいないから。 |
黒セイバー | 少なくとも子などおらぬな。 |
桜 | ああ、なんという毒舌・・・・・・決して否定はしませんが。というか子がいたらおかしいんですが。 |
イリヤ |
ま、いい加減ヲタクネタはきついわねー。そんなわけで今度こそSS内の質問ね。 ズバリ、黒軍団は何処から来たのか? |
桜 | ジャグラーさんが通ってきた『穴』から現れたんですよね。 SS内では厳密にどうとは言ってませんでしたが、やっぱり第二魔法とか関係してるんですか? |
黒セイバー | その通りだ。 我々はサーヴァントの肉体に英霊を降ろすといった聖杯戦争のシステムに基づいた召喚ではなく、別の世界から現れた異邦人だ。 正しくは、こことは別の聖杯戦争で召喚されたサーヴァントが私達という事になる。 |
桜 | という事は姉さんや先輩との記憶を持っているセイバーさんと同じって事ですか? |
黒セイバー | その認識は正しいが、間違っている。私達は本編の第三ルート、いわゆる桜ルートから呼び出された者達だ。 |
イリヤ | 影に侵食されたセイバーにバーサーカー。真アサシン、抜け殻のキャスター。 そういえば全員第三ルートのメンバーだったわね。 |
桜 | 胸に黒ずみのあるランサーさんについては、結構WEB拍手で気づいてくださった方が多くて嬉しかったらしいですね。 |
イリヤ | あーゆー複線がばれちゃうのって嬉しいけど悲しい、ってなんとも言えない感情が渦巻くのよねー。 |
黒セイバー | 複線にもなっておらぬ、あんなものは答えを出しているようなものだろう。 |
桜 | う、きついお言葉ですねえ。 |
イリヤ | 事実なんだししょうがないわね。 先が読まれるのは駄目だけど、まったくのノーヒントで忘れられてもつまらないし・・・・・・ って複線を強調しちゃうから皆にバレちゃうのよ。 |
黒セイバー | ちなみにライダーがいない件については言うまでもないな。彼女は勝利者であり、生存者であるから召喚できなかった。 |
桜 | 最後に出てきたライダーを黒軍団と混同するんじゃないか、って書いている人は心配だったそうですねー。あのライダーは最初からいたライダーですよー? 勘違いしている人いませんよね? |
イリヤ | ま、勘違いさせたならそれは書いてるやつの技量のせいね。 |
桜 | う。そ、それよりもなんだって黒軍団さん達はこっちの世界に現れたんでしょうね? 平行世界の道があったからって、よりによって皆さんが勢ぞろいでだなんて。 |
イリヤ | ・・・・・・・・・ |
黒セイバー | 知らぬは本人ばかりなり、か。 |
桜 | え? な、なんでそんな可哀想な子を見る目で見るんですか!? |
イリヤ | そう、気づいてなかったのね、サクラ。 |
桜 | 何をですか? |
黒セイバー | サーヴァントはマスターと波長の合う人間、そして縁のある触媒によって召喚される。 |
イリヤ | つまりはね、大聖杯にサクラが組み込まれる事で、サクラに関係のあるサーヴァント達が呼び出されたのよ。 |
桜 | えええええ!? な、何でですか! 私は黒軍団の皆さんと関係ありませんよ!? |
イリヤ | だってほら、サクラって黒い影の女王でしょ? |
桜 | そんな役職についた覚えはありません! っていうかこのSSでは関係ないじゃないですか! |
イリヤ | ホロウだってアンリマユがいなくても黒化できてたし、やっぱり性質っていうか相性がバツグンなんだと思うわ。 |
桜 | しーりーまーせーん! 本編はいざ知らず、このSSでは純粋なお姉ちゃんっ娘で通すって決めたんです! これからは純粋な姉妹愛だったり不純な姉妹愛を演出する微笑ましかったりドキドキしたりする展開希望なんですー! |
黒セイバー | つれないな、マイ・マスター。謙遜せずとも我々しっと団の主は貴方を除いて他にいないというのに。 |
桜 | いいいいいやああああああー! |
イリヤ | んじゃー、次の質問と行きましょうか。今度は黒軍団一人一人について聞かせてもらおうかしらね。まずはセイバーがどういう設定か。 |
黒セイバー | 私については……そう語る事もないな。黒い影に飲まれ、ただ令呪と殺意に動かされた侮辱。こちらでは桜が正式なマスターではなく、自らの意思で動けた部分も大きいが、敗北者に成り下がった私にはこの剣を振るう事以外に目的はなかった。 |
イリヤ | 穢れてしまった自分に対する復讐、ね。やり場の無い怒りだからこそ自分にぶつける。そしてその『穢れていない自分』という対象が存在してしまった事が貴方の戦いの元ね。 |
黒セイバー | 我々に共通して言えるのは、『嫉妬・恨み』といった負の感情だ。 変わってしまった自分に対する憤り、手に入らなかった事への嫉妬。 それをぶつける相手に自分自身を選んだに過ぎない。 |
イリヤ |
つまりはおいしいご飯を頂いているセイバーが憎かったと。 んじゃー次はランサーお願い。 |
黒セイバー | あれは獣だ。心臓と知恵を食われて早々に敗退した犬だ。 |
イリヤ | バカでドジっ子って事ね! |
黒セイバー | アレはセイバーを狙っていた事から判るように、本能で戦いを求めていただけだ。 特に語るべき事もない。 |
イリヤ | うんうん、つまり通常ランサーと殆ど変わってないのね、っていうかアイツだけ殆ど黒化してないしー。 じゃ、次はキャスターは? |
黒セイバー | 抜け殻だ。我々がこの世界に現れた時点で、魂は聖杯に回収されている。 憎しみや嫉妬という意味ではあの魔女ほど深い者もいないが、それを自分に当ててしまってはマスターを殺すも同義だからな。 この世界に自分自身とマスターが生きている限り、あの女の復讐は破綻している。 |
イリヤ |
まー、戦いのシーンどころか会話の中にちょろっと出てきただけだしねー。
報われなかった部分はこっちのキャスター奥様に幸せになってもらいましょう。 次は、バーサーカーなんだけど……。 |
黒セイバー | あれこそ単純だ。誰よりも自らの罪を責め続け、自身を傷つけただけだ。 罪を感じるのは人の理性だが、バーサーカーを冠するサーヴァントが最も強くそれを感じていた。 誰の皮肉だとしても悪趣味としか言えんな。 |
イリヤ | ダメダ……もーこれ以上は明るい雰囲気なんて絞りダセマセン。 |
黒セイバー | ふん、私に話しを振った時点で判りきった結末だったであろうに。未熟者め。 |
イリヤ | なんともフルボッコ……!イメージ的には赤さんがまさに外道!って感じ。 |
桜 | 黒セイバーさん相手と対等に渡り合える方、募集中です。 |
イリヤ | ちょーど良い所で復活したわね、サクラ。締めのコメントお願い……もー気力ないわ。 |
桜 |
あ、はい。えー、では黒セイバーさんを含めた黒軍団さん全員へのコメントです。
『敵、味方問わずに誰もが華を持たされる中、影として黒軍団の皆様には登場していただきました。 各サーヴァントに対を成し、全力を尽くすべき最大の敵。 SS内の誰もが主役だというのならば、黒軍団の皆様はそれぞれにとってのラスボスです。 復讐や敗北という悲しい象徴ではありますが、このSSでは絶対不可欠な存在になりました。 心から、お礼申し上げます。お疲れ様でした』 |
イリヤ | なんだか随分と丁寧に来たわね。 |
黒セイバー | ようは都合のよい悪役として召喚されているからな。 さらに悪く言えばヤラレ役。 その点を隠す為のカモフラージュであろう。 |
桜 | そ、そんなことは無いと思いますけど…… |
黒セイバー | ふん、真実などどうでもよい。もう食事に戻ってよいな? いや、これ以上引き止めてもエクスカリバーだが。 |
イリヤ | 激しく間違ってるなあ、この人等の宝具の使いどころ。 |
桜 | 暴君は理不尽だからこそ暴君なんですねー。 |
イリヤ | はいはい、どうもありがとうございました王様。 どうぞ御食事を続けてくださいませ。 |
黒セイバー | ふむ、もはや二度と会うこともあるまい。 |