イリヤ |
進行役が私一人になっちゃったわね。しかもライダーもつれてっちゃったし。
仕方ないわね、ここは次のゲストを紹介しましょうか。あー、あー、こほん。 皆様! 長らくお待たせしました! 狂気と信念の狭間で、その男は何を見続けているのか……! 神を屠り、大地を砕き空をも抱える! 正真正銘、絶対無比たる最強のサーヴァント! その名もぉ! |
バーサーカー | ■■■■■■■■■――――!!!! |
イリヤ | そんな訳で、誰もが望んだヒーロー、バーサーカーの登場よ! SS内じゃ死んじゃったけど、今はそんな法則はあって無し! このまま48時間ぶっつづけでバーサーカーの魅力と武勇伝を語り続けて夕日にだっしゅ! |
バーサーカー | ■■■――…… |
イリヤ | あ、うん、そうね。 バーサーカーは喋れないからインタビューはできないかぁ。 もう! 確かにSS内じゃ喋ってないけど、 原作じゃ一回だけ喋ってるんだからそれくらいのサービスしてもいいのに! |
バーサーカー | ■■■■■■■■。 |
イリヤ | う、まあ確かにセイバーとシロウに負けちゃった後の一瞬だけど。 それはともかく、バーサーカーへのインタビューはわたしが代弁するわ。 なんたってわたしはバーサーカーのマスターですもの! |
バーサーカー | ■■。 |
イリヤ |
うう、でもやっぱりちょっと四角を変換しまくるのは悲しいわね……
じゃあまず一つ目。
バーサーカーはわたしが衛宮邸に居る間どうしていたか? |
バーサーカー | …… |
イリヤ | 原作じゃ城にバーサーカーを置いてって昼は町に出てたけど…… そもそもここのSSじゃ城に帰ったのって最後だけなのよね。 って訳で答えると、バーサーカーはずっとわたしと一緒にシロウの家に居たわ。 庭で霊体化して、この家を見守っていたのよ。 |
バーサーカー | ■■、■■■■■■■■■■■。 |
イリヤ | う、うん。まあ何もしてなかったって言えば何もしてなかったんだけど…… いいのよ! バーサーカーはわたし達を守ってくれてたの! 実際わたし達がここに居たおかげで、 他のマスターやサーヴァントはここに手を出せなかったんだから! |
バーサーカー | ■■■■■■■■■■■――。 |
イリヤ |
ま、まー確かに他のサーヴァントは誰も来てなかったけどね。
監視だってキャスターの使い魔くらいだったし。 ……もう! バーサーカーは黙ってなさい! いまいち喋ってないけど! |
バーサーカー | …………。 |
イリヤ |
ふん。じゃあ次の質問読むわよ。
最後の戦いで、バーサーカー 対 黒バーサーカーの結末はどうなっていたか。 言うまでもないわね。ああしてわたしのバーサーカーが生き残っていた以上、勝利したのよ。 あっちのバーサーカーは半ば受肉したようなものだから、たとえ聖杯がなくなっても消えることはないわ。 それこそ、倒さない限りわね。 あちらの攻撃は致命傷を招くのに、こちらの攻撃はAランク以上でなければ効かない相手にどうやって勝ったかって言うと・・・・・・。 |
バーサーカー | ――――。 |
イリヤ |
んふ、そっぽ向いたって駄目よ? わたしに判らない事なんてないんだから。 でも結構微妙な所なのよね。 実力は完璧互角だから勝負はつきにくいけど、あっちのゴットハンドはアンリ・マユのせいで有効なのに、 こちらは無効化されちゃってる。 条件だけで考えるなら第三ルートのシロウ対バーサーカー並みに勝ち目ないのよね。 |
バーサーカー | ■■ |
イリヤ | でもね、なんたってわたしのバーサーカーはギリシャの大英霊よ! 数々の試練を耐え抜き、乗り越えてきた力は伊達じゃないわ! たとえ狂気で彩られた身体でも、成し得る“奇跡”がある。 そう、英霊だからこその“奇跡”があったから勝利したのよ。 |
バーサーカー | ■■■、■■■――― |
イリヤ |
うん、書いてるやつが考えてる事は公式的には認められない事なのよね。
なんたってバーサーカーはソレを失うからこそ強化されるわけだし。 でもわたしのバーサーカーは特別だし、常に理性を残していた描写もあるし、全くの不可能だとも思ってないけどね。 なによりバーサーカーのは厳密に物だけってわけじゃなくて業だし。 |
バーサーカー | ■■、■■■■■■■■。 |
イリヤ |
まあ、それでも公式設定は大事だから、こればっかりはここじゃ語れないわね。
平行世界嫁やらへんな黒い軍団呼び出しといて今更なにいってんだー、とか思ってる奴もいるだろうけど、
あくまでFateの世界の延長、のつもりでこのSSは書いてるつもりらしいから。 ヒントを出すなら、赤き英霊は常に原作Fateのシーンを別の形で再現しているわ。 つまり、どうやって黒バーサーカーを倒したか・・・・・・そこさえ思い出せば結びつくでしょうね。 |
バーサーカー | ■■、■■■■■■■■■■■■。 |
イリヤ |
謝ってもなに言ってるか読んでる人には判らないってば。
なんていうか殆ど相槌キャラになってるわね・・・・・・しょうがないって言えばしょうがないんだけど。 それはともかく、次の質問はっと――――何、もう終わりですって? なにこの走り書き・・・・・・『やっぱり出番が少ないからこれが限界』ですって? ちょっと、ふざけるんじゃないわよ! ただでさえバーサーカーはしゃべれないんだから、もっと盛り上げる要素を作っておきなさいっての! |
バーサーカー | ■■■■、■■■。 |
イリヤ | 離しなさい、バーサーカー! あいつの死体を今から焼却してくるんだから! もう、やっぱりギリギリまで生かしておいて何が何でも書かせるべきだったわ! |
バーサーカー | ■■■■。■■■■■■■■■■■。 |
イリヤ | あいつの事情なんてオンラインゲームか小足見てから無敵技かニコニコする動画くらいよ。 |
バーサーカー | ■■、■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■■。 |
イリヤ |
そりゃあわたしだってバーサーカーとこうしてられるのは特別だと思ってるけど・・・・・・
あー、もう。しんみりするのも、怒って進行を滞らせるのも駄目ね。 バーサーカーとはこれでお別れになっちゃうけど、最後のコメントを読み上げるわ。 |
バーサーカー | ■■■■■■■■■■■■■■■■。 |
イリヤ |
うん。じゃあ、コメントよ。
『誇り高き騎士としての意思。死地であろうとも、決して引かぬ漢の生き様。そして微かに見せた親の情愛、書かせていただきました。 最終的にSS内で唯一去っていた人物となってしまいましたが、最後までその力強さを残せたと思います。 誰もが生き残る道を模索していく中で、自然とあの結末へと導かれた一人。 ある意味、このSSの中で一番に構想を裏切り、誰よりも期待にこたえてくれました。 もう私の手でバーサーカーを書く事はないと思われますが、その分、別の場所での活躍を応援しております』 |
バーサーカー | ■■■■■■、■■■■■■■■■■。 |
イリヤ | ふん、いいのよ、こんなやつのコメントなんか有り難く思わなくても。 ・・・・・・それじゃあバーサーカー、お疲れ様。 また、別の場所で会おうね。 |
バーサーカー | ―――――――。 |