イリヤ | じゃ、そろそろ次に行こうかしら。 |
桜 | えっと、次の人は・・・・・・あ。 |
言峰 | ここかな、宴の会場というのは。 |
イリヤ | うわ、きちゃった。 |
言峰 |
きちゃった、とはまたご挨拶だな。
私としてもただの焼肉パーティーなら不参加だったろうが、甘美な香りが私を誘い出してな。 居ても立ってもいられなかったのだよ。 |
イリヤ | 貴方がお肉の匂いで? |
桜 | そういうのってセイバーとか藤村先生のキャラクターな気が・・・・・・ |
言峰 |
生憎そういった嗅覚は人並みだよ。
だが、私が誘われたのは“悲哀”の方でね。 例えて言うのならば彼女ができなくて悲しみにくれる十代の少年の青春、といったものかな。 |
桜 |
それって間違いなく先輩ですよね。
ついさっきの事だったのに、予知能力かライダー並みの俊足じゃなきゃ こんなジャストタイミングでこれないと思うんですけど・・・・・・ |
イリヤ |
それよりも見聞きしないでそういう匂いが判る事のほうが異質だと思うんだけど・・・・・・
まあきちゃったものはしょうがないわね、質問始めるわよ。 |
言峰 | よかろう、どうせ一夜の幻だ。答えられる限りの解答を用意しよう。 |
イリヤ | じゃー、一つ目。ぶっちゃけ本当に死んだ? |
言峰 | ・・・・・・遠慮というものがないな、イリヤスフィール。 |
桜 |
先輩のカリバーンで胸を貫かれて、最後に一言残して・・・・・・って感じでしたよね。
“Last Run”を読んだ感じでは、亡くなっているように思えますけど? まあもし生きてたとしても、“飲み込む”か“潰す”かして消えてもらいますけど。 |
言峰 |
はははははは。間桐桜、此方としては三回も死亡をしたいとは思わん。
どのみちその懸念不要だ、私は間違いなく死んでいる。 |
イリヤ |
貴方の一番信じられないところって、嘘は言わないけど大事な事も言わないって所なのよね。
死んだけど生き返った、私は死んだけど微妙に違う自分が生まれた、とか。 なんかそんな事を言い出しそうだからはっきりさせたいのよ。 |
言峰 |
ふむ、確かにそういう可能性は無いとは言えないな。
なにしろ私達は二次創作という籠の中。 生かそうと思えばなんとでも生かせるだろう。 が、私に関してはそういう事はない。 間違いなく、“言峰綺礼”という人間は死んでいる。 |
イリヤ | 根拠は? |
言峰 |
死亡に根拠も何もないと思うが、一つだけ確証とも言える事がある。
“Fate/hollow ataraxia”だ。 あれを読めば判ると思うが、私は全ての可能性が混在する中ですら存在する事はない。 つまり、第五次聖杯戦争の後にはどうあろうと私という人間は生き残れない。 |
桜 | でもこれは二次創作ですよね? |
言峰 |
確かに、その通りだ。
しかし、これを書いた人間は一番に公式の設定を重視している。 それを反故にするという事はまずない。 少なくとも書いた本人はそう考えているし、今の所それを変えるつもりは無い筈だからな。 |
桜 | はー、なんだか納得できました。 |
イリヤ |
駄目よサクラ。こいつはどこまでいっても外道なんだから。
例え人類が全滅してこいつと二人になったとしても、信頼しちゃいけない男よ。 |
言峰 |
中々に厳しい。
まあまず気にする事はないが、一つだけ言って置くとしたら・・・・・・ 私の死体は上がってない、という事だけかな。 |
イリヤ |
ほら、見たでしょサクラ。
こいつはこういう奴なのよ。 |
桜 |
うーん、思わせぶりですねえ。
やっぱりココでキュッとやっちゃった方がいいんでしょうか? |
言峰 |
はははははははは。お嬢さん、冗談だからこの黒薄っぺらい物をしまっていただけないか。
私のファンには悪いが、本当に生きているという事はない筈だ、安心していい。 |
イリヤ | そもそも貴方のファンなんているのかしら。 |
言峰 | 確実にジョージファンはいるな。 |
イリヤ | む・・・・・・それは確かに。 |
桜 | 渋いですからねえ。私はネロさんが一番ハマリ役だと思います! |
イリヤ |
そーね。それはいいからとっとと終わらせるわよ。
次の質問は・・・・・・あ、もう無いわね。 |
言峰 | 何だと? |
イリヤ |
貴方は出番ぜんぜん無いから、質問形式で進むとネタがないのよね。
話にでてきたの3〜4話でしょ? |
桜 |
あれ、そんなに出番ありませんでしたっけ。
(読み直し)・・・・・・あ、ほんとだ。 |
言峰 | ぐぬ・・・・・・ |
イリヤ |
まあ一応ラスボスなんだし、しょうがないでしょ。それじゃあコメント行くわね。
『士郎と同じく、消化戦の為に出てきたような感じになってしまった。申し訳ない。 まああの結末は最初から考えていた事だし、意外なことに、勝手に動き回ることなく最後まで動いてくれた。 物分りがいいっていうより、やっぱり出番が少なかったんでしょうね・・・・・・』 なんか普通のコメントでつまらないわね。 |
桜 | 結局の所、一番書きやすかったって事ですかね? |
言峰 |
如何にも。私自身の行動は殆ど原作と変わっていない。
暗躍し、情報を得、最後に利を得る。 その手法がこの作品に従って変わっただけだからな。 |
イリヤ | そういう事。ほら、終わったんだからさっさと帰りなさい。 |
言峰 |
ふむ、どうせだから少し宴会を楽しませてもらおう。
衛宮士郎の傷を抉りつつ、苦悩を酒の肴にな。 |
桜 | ・・・・・・行っちゃいましたけど、いいんですかね、あの人放って置いて。 |
イリヤ | 大丈夫よ。きっとセイバーあたりがバッサリやってくれるから。えっと次は・・・・・・ |
??? | ふっふっふっふ、はっはっはっは! |
イリヤ | あ、ししょーことタイガ。 |
藤村 |
うひょう!?ネタバレが早すぎるわ、イリヤちゃん!
ここはシュートしてから軽く二週間くらい引っ張る場所でしょ!? |
イリヤ |
そんなバスケアニメは知らないわ。それよりもタイガ。
あなたも出番が無さ過ぎて質問らしき質問がないんだけど。 |
藤村 |
んなあ!?余りにご無体なそのお言葉!
わたしはその悲しみに耐え切れず男泣きならぬ虎泣きをするのであった。うおおーん。 |
桜 | せ、先生。落ち着いてください。 |
藤村 | 元はと言えばわたしのポジションを桜ちゃんがうばったのよねー。 |
桜 | え? |
藤村 |
特殊なインタビュアーとしての立ち位置よ!
本来ならわたしと弟子一号で隣の晩御飯をしていた筈なのに、桜ちゃんがわたしの晴れ舞台を奪ったのよ! やはり胸か!ツルペタに対してはきょきょきょにゅーでなくてはならないのか! |
イリヤ |
叫びながら桜の胸を揉むのは止めなさい。
その言動のカオスっぷりが降板の原因ってなんで判らないのかしら? ま、とにかくタイガには質問はなし。コメントは 『左の名前を“藤ねえ”にするか“大河”にするか迷った』 くらいね。しょせんタイガの役目はセイバーを学校に誘うだけだったのよ。 |
藤村 | ううう・・・!うわーあん!イリヤちゃんのかーちゃんアーイリー! |
桜 |
あ、二人目の泣きながら猛ダッシュ。
神父さんが獲物を見つけた瞳で近付いてますけど、いいんですか? |
イリヤ |
いいのよ。ほら、逆に絡み酒してるでしょ。
教会組は基本的にタイガが天敵だから大丈夫よ。 |
桜 | ・・・・・・なんとなく判る気がします。 |