イリヤ | さて、次はサーヴァント編ね。 |
桜 | なんだかやっと、って気がしますね。 |
イリヤ | 書いてる奴もあまりにもコメントしづらいキャラクターばっかりで、モチベーションが落ちてたしね。 ニ○ニ○動画とか見に行っちゃうくらいに。 |
桜 | イ、イリヤさん、そこらへんは公言するとよくないんじゃないですか? |
イリヤ | いいのよ、幸い伏せた場所には2〜3種類文字が入るから。 最近はパチもんが増えたものねえ。 |
桜 | その発言で既にばれちゃってる気がしますけど・・・・・・ |
イリヤ | さ、話してないで始めましょ。 いい加減にしないと他の作業できないし。 |
桜 |
はい、では早速ご紹介します!
“Fate/stay night”は、この人無しには語れない! メインヒロインの一人にして、最良と名高いヒーロー! |
イリヤ |
私を満腹にさせるならこの三倍は持ってこい! でお馴染みの腹ペコキャラ!
外国人のクセに背も胸もちっさい金髪アホ毛騎士! その名も尊きアーサー王! 剣の英霊、セイバーのごとうじょーう! |
セイバー | よろしくお願いします。 しかしイリヤスフィール、途中からの台詞が中傷で占められていた気がするのは気のせいでしょうか? |
イリヤ | 気のせいよ、それよりセイバー、名前。 |
セイバー | ああ、すみません。やはり人の名を略称して呼ぶというのは不慣れでして・・・・・・ それに呼んでいる方の慣れというものもあります。 私の意志で一概に呼称を変化してよろしいものかどうか。 |
イリヤ | 前述はともかく、そっちは確かに難しい話ね。 |
桜 | ・・・・・・私は親しみの証明みたいで、いいと思いますけど。 |
セイバー | そうですね。桜にそう言っていただくと大変心強いです。私もこの事に関しては精進したいと思います―――イリヤ。 |
イリヤ | 別にそんな構えてする必要はないけど。ま、いいわよ。それがセイバー流なんだろうし。 |
桜 | 私も応援しますね。 |
セイバー | はい、ありがとうございます。 |
セイバー | ところで“質問”はよいのですか? 確かその為に呼ばれたと記憶しておりますが。 |
イリヤ | ま、そうだけどセイバーが気にするところじゃないわよ。 なにしろ他のとは違う、SSだからこそのオリジナル要素を持つちゃんとした主人公格なんだから。 |
桜 | 前回の記憶、っていうか。アンリミテッドブレイドワークスルートの記憶ですよね。 わたし、姉さん達がどういう暮らしをしてたか、一度聞きたいと思ってたんです! |
セイバー | はあ、まあこの場でしたら話しても問題はないと思うのですが・・・・・・桜、それは止めたほうがいい。 |
桜 | ? なんでですか? |
セイバー | 私が被ったストレスを、貴方まで感じる必要はないという事です。 ヒマラヤ山脈は、私が一生を賭して崩しますので・・・・・・! |
桜 | は、はあ。 |
イリヤ | ま、その辺は次回作があったら聞けるでしょう。 ロンドン編は既に他サイトさんの名作があるから、書いてる奴はあんまり触れたくないらしいんだけどね。 |
桜 | んー、どっちにしろお披露目は遅いって事ですかね。残念です。 |
セイバー | 今は昔話に花を咲かせるのではなく、一夜の宴を楽しむ時です。 イリヤの言うとおり、その話はまたいつか。 |
桜 | あ、満足してもらえてますか、パーティーは? |
セイバー | はい。焼肉パーティーと聞いてす、昔の雑な料理を連想していましたが・・・・・・ やはりそこは士郎と桜。醤油、ソース、レモンの果てにフルーツまでもが主体となったタレの数々。 口直しに用意されたスープは、タレで麻痺した舌を優しく癒しながら、コクで旨みを感じさせる逸品。 お米も進むに進み、既に何杯目か忘却の彼方へと消えていきました。 野菜もまた素晴らしい。 シャキりとした感覚は清涼感を漂わせますが、まさかお肉を挟んで美味しくいただけるとは思いもよりませんでした。 すこし辛めなタレを野菜につけて食べるのも、メインディッシュに負けないほどの満足感を得られます。 |
桜 | あ、はは。大満足ですか? |
セイバー | ええ、これ以上の晩餐はないでしょう。私は非常に満足しています。 |
イリヤ | スゴイ食欲よね。結局何年経ってもセイバーの食いしん坊は変わらないってことね。 |
セイバー | む、そういう貴方はどうなのですか。 体に見合った小食とは言えますが、それでは成長は望むべくもない。 今後の為にも、もう少しばかり量を増やすべきです。 |
イリヤ | そう言われてもねえ。そもそもわたし、成長しないし。 寿命だって後何年生きられるか・・・・・・って、なんでそんな顔してるのよ、二人とも。 |
桜 | だ、だってイリヤさん。 |
セイバー | ・・・・・・私の失言でした。心から謝罪します。 |
イリヤ | 二人とも馬鹿ねえ。ほらサクラ、泣かないの。 わたしは聖杯として作られたホムンクルスだから、元々長い寿命を設定されないのよ。 だからこそ強力な魔術は使えるし、“聖杯”だなんて英霊の魂を収める器になれる。 まさに蝋燭そのもの。 生きているだけで、わたしは体を溶かし続けている。 そんな事は最初から決まっていた事、というより、わたし自身が納得してた事なんだから、二人が気負う必要はないわ。 |
セイバー | ・・・・・・判っています。ですが、それに満足できている訳ではありません。 シロウの望みは、皆が笑いながら生き残る事です。 その中にはもちろん、貴方も存在する。 私にできる事は剣に賭けて貴方達を守るだけですが、私自身もそれを望む以上、できる限りの、 |
イリヤ | あー! だからしんみりしないでちょうだい! パーティーなんだから、もう少し明るい話題にしなさい! 言ったでしょ? 気負う必要はないって。わたしだってそう簡単に死ぬつもりなんてないんだから。 |
桜 | ・・・・・・何か方法があるんですか? |
イリヤ | 方法っていうと詳しくは判らないんだけどね。 ほら、ここには神話級の魔術師が二人もいるでしょ? 定期的にわたしの事診てくれるみたいだし、解決法が見つかり次第なんとかしてくれるって。 |
セイバー | そう、ですか。成るほど、確かに彼女達は優秀だ。きっと何とかしてくれるでしょう。 |
桜 | よかったです。本当に心配しちゃいました。 |
イリヤ | そ、だから泣かないの、サクラ。 方針としては聖杯としての機能と、魔術回路の消費を抑えて、人間に近しい性能にするらしいわね。 |
セイバー | ! イリヤスフィール、それは、 |
イリヤ | ええ、聖杯でなくなるって事。 わたしはアインツベルンの子、聖杯として生まれたから、もちろん抵抗はあったわ。 こういうのを日本では矜持、っていうのかしらね。 これを捨てるってことは、わたしの存在意義を否定するにも等しいから。 |
桜 | イリヤさん・・・・・・ |
イリヤ | ま、しょうがないじゃない? シロウはここに居て欲しい見たいだし、死んじゃったりしたら泣いちゃうじゃない。 それが誰とは言わないけどね。 |
桜 | はい! 三日三晩泣いちゃいますから! 一生分の涙流しちゃいますから! |
イリヤ | ああ、もう抱きつかないの。っていうか今はセイバーに質問する時間なんだからね? わたしの事を話してたってしょうがないじゃない。 |
セイバー | いえ、今のは誰もが知りたかった事に違いないでしょう。 私も、貴方の未来に希望があり、それを選ぶと決めたことは、喜ばしい事ですから。 |
イリヤ | う、セイバーまでしんみりとさせるわね・・・・・・あー、もう! パーティーなんだってば! こんな方針じゃないのよ! 書いてる奴も予想外よ、こんなの。はい、もうセイバーに質問始めるわよ。 |
セイバー | はい、どうぞよろしくお願いします。 |
イリヤ |
じゃあ一つ目。ちょっとサクラ、いい加減に離れなさいって・・・・・・ゴホン。 ずばり、セイバーの目的は? |
セイバー | 目的というと・・・・・・やはり聖杯戦争に参加した理由でしょうか。 |
イリヤ | そ、最初の頃とか、中盤に何度か話してたでしょ? 最後にもそれっぽいこと言ってたし。 一応推測はできるけど、ここではっきりさせておこうって訳ね。 |
セイバー | ・・・・・・できれば、この事については私の胸に秘めておきたい事柄なのですが。 |
イリヤ | だーめ、じゃなきゃあとがきの意味がないじゃない。 それに今回はストーリーに全く関係ないお祭りだから、話してもここだけで済んじゃうわよ。 安心して白状しなさい。 |
セイバー | ・・・・・・判りました。そうは言っても、私の望みは大きなものではありません。 ただ、シロウと生を共にする事だけです。 |
イリヤ | それって結婚したーいって事? |
セイバー | いえ、別段そういう男女の関係に拘っている訳ではありません。まあそれが嫌だと言う訳でもありませんが・・・・・・ 私の目的はあくまで、王としての責務を果す事です。 以前はそれを聖杯の力でやり直しとして果そうと考えていましたが、既にその考えはありません。 ですが、それでも私は王であり、国民の希望を受けた身として、何かを為さねばなりません。 |
イリヤ | その方法がシロウと一緒にいるって事なの? |
セイバー | シロウは、凛と共にその生き方を貫きました。 それが間違っていようが、後になって何の意味もない事であろうが、確かに彼は答えを残していきました。 私も、きっとシロウとならば答えを得る事ができると思っています。 ブリテンに胸を張り、帰郷することができると。 |
桜 | じゃあセイバーさん、兄さんとの会話の後とか、黒いセイバーさんが現れた時は・・・・・・? |
セイバー | はい、自分自身、この望みがシロウと共に居たいという欲望だけではないかという疑心が残っていました。 彼と共にいる為に、自分自身に言い訳をしているのではないかという迷いが。 そうが故にあの黒い騎士が現れた時、彼女が私を裁く罰なのではと考え、動揺に駆られました。 |
イリヤ | ふうん。じゃあ私と会話した“銀の月光”の時にある、人としての扱いと、使い魔としてのジレンマは、 |
セイバー | シロウに人としてみてもらえば、彼と共に戦場を駆けることはできない。 ですが使い間として扱われれば、私は自らの答えを得ることができない。 どちらでもなく、どちらでもある。パートナーとして見て貰わなければ、この望みに意味はない訳です。 |
イリヤ | んー、結局具体的な案があるわけじゃないのね。 |
セイバー | そうですね。それも含めて、私は“答え”だと考えています。 ですがシロウとならば、必ずそれは得ることができるという確信だけは、揺るぎないモノとして私の心にあります。 |
イリヤ | ですって、サクラ。やっぱり大変なライバルになったわね。 |
桜 | ライバルには違いありませんけど、 なんだかセイバーさんの真摯な言葉を聞いてるとわたしの目的って不純な気がしてきました・・・・・・ |
セイバー | それは違う。桜の想いが恋心ならば、純も不純もない。 私も譲れぬ立場ではありますが、貴方自身の否定をしようとは思いません。 |
桜 | う、うーん。恋心も想いも間違ってないんですけど・・・・・・ やっぱり人として駄目な気がしてきました。この設定はなんとかして欲しいです。 |
セイバー | ? イリヤ、彼女は何を苦悩しているのでしょうか。 |
イリヤ | あー、聞かないであげて。SSの展開で出てきた副次的要素に苦しめられているだけだから。 |
セイバー | はあ。 |
桜 |
え、えっと、じゃあ次いきましょう!
13章の3話で、セイバーさんが先輩に秘密にしてた事を話してるシーンがありますよね。 あれって何処まで話しちゃったんですか? セイバーさんが経験した第一回目の第五回聖杯戦争、っていうと判りにくいですけど。 先輩がマスターになったのは二回目とか、その後にロンドンへ行った話しなんかも話されたんですか? |
セイバー | いえ、シロウに話したのはあくまで第四次聖杯戦争についてです。 元々そこまでゆっくりと話していられる時間はありませんでしたし、 異世界とはいえ、未来に近い情報を口にすることは憚られました。 あくまで、“Fateの原作で私が知りえた情報”を話せるだけ話しただけです。 |
イリヤ | じゃあ、ランサーとギルガメッシュがコトミネのサーヴァントだった、なんて事は。 |
セイバー | 話していません。 ギルガメッシュと神父が契約していたという事実を、あの時の私は知りませんでしたから。 |
イリヤ | 言っちゃえばよかったじゃない、それくらい。 |
セイバー | いえ、私達はただでさえ情報を知りすぎている。 その事実は慢心という形で油断を生み、命取りになるかもしれません。 そしてサーヴァントである私達には、不用意な行動は許されません。 |
イリヤ | 摂理の根幹を揺るがすような事が許されないから、世界から修正を受けるって事? それを言うなら原作のアーチャーだって似たような事をしてたじゃない。 |
セイバー | 彼の場合は自らの消失さえ覚悟した、自身を省みない意思があったからこそできていたのです。 それに、あの時のアーチャーはその“修正”さえ念頭にいれて動いていた。 言っていたでしょう、過去の改竄と、自身を殺すという矛盾で歪みを生むと。 |
桜 | でもイリヤさんはもう色々と知っちゃいましたよね。 アーチャーさんやジャグラーさんの正体とか。 |
セイバー | 知られた、と言っても真名と我々の間柄程度です。 サーヴァントとして召喚されている以上、その情報は元より隠し通せるものではありません。 特に、貴方達は聖杯ですので、回収された魂からある程度の情報は読み取れてしまうでしょう。 全く問題がないとはいえませんが、元より過去や未来から英霊を呼び出せる程の奇跡です。 その程度の融通はきくでしょう。 |
イリヤ | なんだか随分と強引な理屈に聞こえるわね。 |
セイバー | 仕方ありません。 元々この件に関しては、私達の良識が問題でしたから。 世界の修正を恐れるのではなく、自らの騎士道を如何に守れるか。 むしろ、それこそが口を閉じた本来の理由です。 |
桜 | じゃあジャグラーさんは……? |
セイバー | ……彼女を止めるのは至難の業ですね。 やっていい事と悪いことの境界は誰よりも見極めているのですが、 なにしろ根が快楽主義者だ。いたずらに誰かに何かを吹き込みかねません。 |
イリヤ | 結局今回の件で残った一番の災厄って……ジャグラーなのかしらね。 |
セイバー | ……否定はしません。 |
桜 |
あー、何か方向がおかしくなってきたみたいですし、話を戻しましょう!
では次の……あ、セイバーさんの質問はこれで最後ですね。
序盤で学校見学をしていますが、この後も学校に行くのでしょうか? |
セイバー | う、その件を掘り返しますか。 |
イリヤ | 当たり前じゃない。 制服姿のセイバーっていいなあ、っていう妄想から生まれた話なんだから。 世の中の大きいお兄ちゃん達もこれに一番期待してるのよ? |
セイバー | そうは言ってもこのサイトは文章が中心ですし、服を着替えても目には映りませんが。 |
イリヤ | ちっちっち、甘いわよセイバー。サクラ! このサイトの名前を言ってみなさい! |
桜 | はい! “ただ想像する”です! |
イリヤ | そう! 目に映らなかろうが、人に宿る最強の妄想、もとい想像力! それこそが物語りからSSを生み、“ぢょしこうせいバー”なんてものすら創り出すのよ! 世間的から見るとかなり二番煎じだけど! |
セイバー | 納得はできませんが、理解はしました。 しかしもともと彼は服装や見た目よりも、シチュエーションに意識が向いていると聞きます。 ならばこのような展開をみすみす捨て去る筈がないでしょう。 |
イリヤ | ま、その為に書いたようなものだしね、あの話は。 |
桜 | 現金ですねー。 |
セイバー | では、質問も終わりなようですし、私はおいとまさせて頂きます。 |
イリヤ |
あ、待ちなさい。最後にコメントがあるのよ。
『セイバーさんには色々お世話になりました。今回の話ではUBWルートの記憶を持つという、キーキャラクターでありながら、 本編と変わらない立ち位置であるために、書きやすいのに出番が作りやすいという、まさに万能選手でした。 万能でありながら、究極であるという存在。やはりFateはセイバーさんが居なくては意味が無いと、思い知らされました。 特に最後の戦い、書いていて非常に楽しめました。本当にお疲れ様です』 以上ね。随分と真面目なコメントだわ。 |
セイバー | 有難い事です。では、いずれ皆様と再会する事を願って、失礼させて頂きます。 |
イリヤ | はい、おつかれさまー。 |
桜 | お疲れ様です、セイバーさん。 |
セイバー | はい、では。 |